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記事: よもぎ蒸しは儲かる?収益シミュレーションを直営店の実数値で公開

よもぎ蒸しは儲かる?収益シミュレーションを直営店の実数値で公開 - よもぎ蒸し専門店 MUUSU SHOP

よもぎ蒸しは儲かる?収益シミュレーションを直営店の実数値で公開

よもぎ蒸し専門店 MUUSU(都内直営4店舗運営)/ 公開日 2026年8月14日 ・ 最終更新 2026年8月16日

「よもぎ蒸しって、実際のところ儲かるの?」

導入を検討されている方から、最も多くいただくご質問です。この記事では、都内4店舗を運営する立場から、収益がどう決まるのかを分解して、計算できる形でお見せします

先に結論を書くと、よもぎ蒸しは「一発で大きく儲かる」タイプではありません。一方で、初期投資が小さく原価率が低いので、一定の客数が積めば利益が残りやすい構造をしています。その「一定の客数」がどのくらいなのかを、以下で具体に見ていきます。

収益を決める3つの変数

よもぎ蒸しの月次利益は、つきつめるとこの式です。

(メニュー単価 − 1回あたり変動費)× 月間客数 − 固定費

この3つのうち、最も利益へのインパクトが大きいのはメニュー単価です。客数を増やすには集客コストと時間がかかりますが、単価は開業前の設計で決まり、変動費はほとんど変わらないからです。

変数①:メニュー単価は「何を炊くか」で決まる

ここが収益計算の出発点です。

  • 漢方生薬をブレンドして提供:1回5,000〜10,000円のレンジ
  • よもぎのみの提供:1回2,000〜4,000円前後

同じ椅子・同じスペースを使っても、単価が2倍以上変わります。しかも変動費の差は数百円規模なので、差額のほとんどがそのまま粗利になります。

よもぎのみで始めて後から値上げするのは、既存客の抵抗が大きく難しいものです。開業前に決めておくべき最初の分岐点と考えてください。

メニュー単価を2倍以上左右するよもぎ蒸し用の漢方生薬ブレンド

変数②:1回あたりの変動費(原価)

施術1回ごとにかかるコストは、主に次の4つです。以下は単価6,000円で提供した場合の目安です。

項目 目安 内訳
よもぎ・漢方ブレンド 300〜500円 11種ブレンド1回分の仕入れ換算
光熱費(電気コンロ) 30〜40円 消費電力1,000W × 約1時間 × 電力単価31円/kWh
タオル・椅子カバーの洗濯 50〜100円 自家洗濯の場合。リネン業者なら150〜250円
決済手数料 約210円 カード決済の場合、売上の3.5%
合計 約600〜850円 売上に対して約10〜14%

1回あたり300〜500円で提供できるMUUSUのよもぎ蒸し用漢方ブレンド

ポイントは、よもぎ蒸しの変動費は売上に対してかなり小さいことです。物販や、高価な施術剤を使うエステメニューとは収益構造が違います。

なお、変動費のうち単価に連動するのは決済手数料だけです。単価を上げても変動費はほとんど増えないので、上げた分がほぼそのまま粗利になります。後述の専門店型(単価7,000円)では、変動費は約900円になります。

変数③:固定費とブースの上限

固定費は家賃・人件費・基本料金が中心で、ここは開業形態で大きく変わります。

もう一つ見落とされがちなのが、1ブースで受けられる客数には物理的な上限があることです。施術時間に前後の準備・清掃を加えると、1人あたりの回転は60〜90分程度。営業8時間なら、1日の理論上限は5〜8名です。

つまり、1ブースの月間売上には天井があります。これを超えるにはブースを増やすか、単価を上げるかのどちらかしかありません。収益計画を作るときは、この上限を先に押さえてから逆算すると現実的な数字になります。

ブース数 1日の物理上限 必要な広さの目安
1ブース 5〜8名 畳2枚分(約2畳)
2ブース 10〜16名 通路含めて5〜6畳
4ブース 20〜32名 待合・受付含めて専門店規模

なお、ブースを増やす場合に必要な広さは1ブースあたり畳2枚分程度です。具体的な寸法とレイアウトは 2畳から始めるよもぎ蒸しサロン|レイアウト3パターンと注意点 をご覧ください。

3つのケースで試算する

以下は、漢方ブレンド提供(単価6,000円)・変動費1,000円とした場合の試算です。

ケースA:自宅・間借り(1ブース・オーナー1人)

月間客数 30名(1日1.5名×月20日)
売上 18万円
変動費 −3万円
固定費(家賃0・人件費0) −2万円程度
残る金額 約13万円

自宅の一室に1ブースから設置できるよもぎ蒸し

機材投資(21万円)は2ヶ月弱で回収する計算になります。ただしこれはオーナーの人件費を見ていない数字なので、自分の人件費を引けば実質利益はもっと小さくなります。

ケースB:既存サロンのメニュー追加

月間客数(既存客の一部が利用) 20名
売上 12万円
変動費 −2万円
追加固定費(既存店舗のためほぼなし) −0円
残る金額 約10万円

収益性だけで見れば、このケースが最も有利です。家賃も人件費も既に出ていて、集客コストもかからない。売上の大半がそのまま上乗せされます。

既存のエステ・整体院に追加する場合の具体的な進め方——相性の良い業種、オペレーションの工数、セットメニューの組み方は サロンのメニューによもぎ蒸しを追加する方法(エステ・整体院向け) で解説しています。

ケースC:小規模テナント(2ブース・スタッフ1名)

テナント型は固定費が先に出ていくので、「1日何名受けるか」を起点に計算するのが現実的です。ここでは1日5名を基準に置きます。

小規模テナント型よもぎ蒸しサロンの施術ブース

項目 週休二(月20日) 週休一(月25日)
月間客数(1日5名) 100名 125名
売上 60万円 75万円
変動費 −10万円 −12.5万円
家賃 −18万円 −18万円
人件費(スタッフ1名) −15万円 −15万円
その他固定費(光熱基本料金・通信・広告等) −5万円 −5万円
残る金額 約12万円 約24.5万円

注目していただきたいのは、1日の客数は同じなのに、営業日数5日の差で利益が倍近く変わる点です。固定費型の事業では、営業日数を伸ばした分の売上がほぼそのまま利益に乗ってきます。

また、1日5名は2ブースの物理上限(1日10〜16名)の半分以下です。つまりこの試算は、ブースを増やさなくてもまだ伸びしろがある状態の数字です。

専門店型(4ブース)の実数値を公開します

ここまでの3ケースは、いずれもモデルケースでした。ここからは弊社直営店の実数値を、そのままお見せします。

4ブース・家賃30万円の店舗で、初期投資は約1,000万円(物件取得約200万円・内装約600万円・機材4セット+その他約200万円)。内訳の詳細は 開業に必要なもの・費用の全体像 にまとめています。

月の固定費と単価(実数値)

家賃 30万円
人件費(アルバイト1オペ体制) 約50万円
社会保険料等を含めると約60万円
その他固定費(光熱基本料金・通信・広告等) 約10万円
月の固定費合計 約90〜100万円
平均単価 約7,000円
1回あたり変動費 約900円
1人あたり粗利 約6,100円

4ブース・家賃30万円で構えたMUUSU直営店のよもぎ蒸し施術ブース

2点、補足します。平均単価はエリアに依存します。同じメニュー構成でも、立地が変われば置ける価格は変わるので、7,000円という数字はそのまま持ち込まず、ご自身の商圏で検証してください。

もう1点、人件費は社会保険料の有無で10万円動きます。計画段階では、社保込みの60万円で見ておくほうが安全です。以下の試算は固定費100万円(社保込み)を基準にしています。

損益分岐点

月の固定費 損益分岐点 営業25日なら 4ブース上限(1日20名)に対する稼働
90万円(人件費50万円) 月148名 1日5.9名 約30%
100万円(人件費60万円・社保込み) 月164名 1日6.6名 約33%

初期1,000万円と聞くと重く感じますが、分岐点そのものは4ブースの物理上限の3割程度です。箱を大きくしたことで回転の限界が先に来る、という構造にはなっていません。

稼働別に、月に残る金額と回収期間

固定費100万円・単価7,000円・変動費900円で計算したものです。

1日の客数
(営業25日)
月間客数 売上 月に残る金額 1,000万円の回収
6.6名 164名 約115万円 0円(損益分岐点)
8名 200名 140万円 約22万円 約3年10ヶ月
10名 250名 175万円 約52万円 約1年7ヶ月
12名 300名 210万円 約83万円 約1年

この表で見ていただきたいのは、1日6.6名か8名かで、回収期間が「無限」と「約3年10ヶ月」に分かれることです。固定費型の事業では、分岐点付近の1〜2名の差が利益を大きく振ります。

そして、1日12名でも4ブースの物理上限(1日20〜32名)の半分以下です。1オペ体制でも回せます。スタッフの実働は前後の着替え案内10分×2だけなので、1人あたり20分の実働で換算すると1時間に3名まで対応でき、8時間営業なら理論上24名まで届く計算になります。

つまり専門店型の勝負は「ブースが足りるか」でも「人手が足りるか」でもなく、「その客数を集められるか」に完全に寄ります。集客とリピートの設計ができていない状態でブースだけ増やしても、家賃と人件費が先に出ていくだけです。

なおこの回収期間には、オーナーご自身の役員報酬・生活費は含めていません。実際の計画では、ここを引いた上で成立するかを見てください。専門店型は数年単位の事業計画として組む必要があり、当然ながら融資が前提になります。

損益分岐点の記入式ワークシートを、無料資料に収録しています

単価・変動費・固定費を埋めるだけで、ご自身の損益分岐点と「1日に必要な客数」が出せるシートです。A4縦15ページの「よもぎ蒸しサロン開業ガイド」に収録しています。

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損益分岐点の出し方

自分のケースで計算するなら、式はこれだけです。

固定費 ÷(単価 − 変動費)= 月に必要な客数

例えば単価6,000円・変動費1,000円・固定費15万円なら、150,000 ÷ 5,000 = 月30名。ここを超えた分が利益になります。

月30名は、営業20日として1日に1.5名。この数字を見て「いけそう」と思うか「厳しい」と思うかが、判断の分かれ目になります。

なお、ケースC(固定費38万円)なら 380,000 ÷ 5,000 = 月76名が損益分岐点です。営業20日なら1日に3.8名。テナントを借りる場合は、この水準にどれだけ早く到達できるかが計画の核心になります。

直営店の専門店型(固定費100万円・単価7,000円・変動費900円)なら 1,000,000 ÷ 6,100 = 月164名。営業25日で1日6.6名です。

初期投資を補助金で圧縮できれば、この分岐点はその分下がります。使える制度と見積書の取り方は よもぎ蒸し導入に使える補助金と、見積書の取り方 にまとめています。

儲からないサロンに共通する3つのパターン

ご相談を受けていて、つまずいているケースには傾向があります。

1. 単価を安く設定しすぎている

上の式を見れば分かるとおり、単価が下がると必要客数が一気に増えます。単価を半分にすると、必要な客数は倍では済みません。安い値付けは、自分の施術枚数を増やす選択です。

2. リピートの仕組みがない

これが最も多いパターンです。よもぎ蒸しは継続して利用されることで売上が積み上がるメニューです。逆に、毎回新規客を集め直す前提で計画を組むと、集客コストで利益が消えます。

ここは数字で見ると分かりやすくなります。月100名を全て新規で集める場合、集客単価3,000円なら広告費だけで30万円。これでは利益は残りません。一方、うち半分がリピーターなら、集客コストは半額になります。新規を何人集めるかより、何回来てもらうかの方が利益への効きは大きいのです。

MUUSUの直営店でも、会員制の仕組みを導入してリピートを設計しています。都度払いだけでは「良かったけど、また今度」で間が開いてしまいますが、会員・回数券の形にすると来店間隔が安定し、月の売上が読めるようになります。予約の埋まり方が読めれば、シフトも仕入れも無駄が減ります。

会員制の価格設定や回数券の設計は、単価を下げすぎると逆に収益を圧迫します。このバランスの取り方は、LINEの無料相談で直営店の実例をもとにお話ししています。

3. 稼働時間帯が偏っている

夕方以降に予約が集中し、昼間が空くと、ブースの上限に達する前に売上が頭打ちします。昼間帯の価格設定や、在宅ワーク層・主婦層への訴求で、ここを埋められるかが分かれ目になります。ブース数が多い店舗ほど、この偏りの損失は大きくなります。

自分のケースで試算したい方へ

上のケースA〜Cはモデルケースです。実際には、物件の家賃、想定するエリアの客層、既存事業の有無で数字は大きく変わります。

MUUSUでは、直営店の実数値をもとに、ご自身の条件での収益試算を一緒に作成しています。単価の置き方、会員制・回数券の設計、損益分岐点まで含めて、融資の事業計画書にそのまま使える形でお渡しすることもできます。

👉 LINEで収益試算を相談する(無料)

よくあるご質問

機材の初期投資は何ヶ月で回収できますか?

固定費の大きさで全く違います。自宅・間借り型(ケースA)なら月に13万円残る計算なので、機材一式21万円は2ヶ月弱で回収圏内です。一方テナント型(ケースC)は先に固定費を回収する必要があり、損益分岐点の月76名に到達するまでは利益が出ません。なおこの計算にオーナーご自身の人件費は含んでいません。

4ブースの専門店は、月何名集めれば黒字になりますか?

弊社直営店の実数値で計算すると、家賃30万円・人件費50〜60万円・その他固定費10万円で月の固定費は90〜100万円。平均単価7,000円・変動費約900円(1人あたり粗利6,100円)なので、損益分岐点は月148〜164名です。営業25日なら1日5.9〜6.6名で、4ブースの物理上限(1日20〜32名)の3割程度にあたります。人件費は社会保険料の有無で10万円動くため、計画では社保込みの60万円で見ておくと安全です。

1,000万円かけて専門店を作った場合、何年で回収できますか?

稼働次第です。直営店の実数値(単価7,000円・変動費900円・固定費100万円)で計算すると、1日8名なら月22万円が残って約3年10ヶ月、1日10名なら月52万円で約1年7ヶ月、1日12名なら月83万円で約1年です。1日12名でも4ブースの物理上限の半分以下なので、回収速度は箱の大きさではなく集客で決まります。なおオーナーの役員報酬・生活費は含んでいません。

4ブースをアルバイト1人で回せますか?

回せます。スタッフの実働は前後の着替え案内(10分×2)が中心で、蒸している40分は離れられます。1人あたり20分の実働で換算すると1時間に3名、8時間営業なら理論上24名まで対応できる計算です。直営店も1オペ体制で、人件費は月50万円(社保込みで約60万円)です。ただし受付・予約対応・清掃が重なる時間帯があるので、予約枠の組み方は事前に設計しておいてください。

よもぎのみと漢方ブレンド、どちらで始めるべきですか?

収益構造だけで判断するなら漢方ブレンドです。単価が2倍以上になる一方で、変動費の差は数百円しかないため、差額のほぼ全額が粗利になります。さらに、よもぎのみで安く始めてから値上げするのは既存客の抵抗が大きく、実際には難しい選択です。最初の設計で決めておくことをおすすめします。

1人で運営する場合、1日に何名まで受けられますか?

施術に前後の準備・清掃を加えると、1人あたり60〜90分が目安です。営業8時間なら1ブースあたりの理論上限は5〜8名。ただしこれは予約が隙間なく埋まった場合の数字なので、現実的な計画は1日3〜5名で組むと無理がありません。

回数券や会員制の割引率はどのくらいが適正ですか?

割引率だけで決めると危険です。損益分岐点の式に戻すと、単価6,000円・変動費1,000円・固定費15万円で必要客数は月30名ですが、単価を4,800円(20%引き)にすると月約40名と、1割以上必要客数が増えます。割引に見合う来店頻度の上昇が見込めるかを、この式で確かめてから設計してください。

消耗品の仕入れは月いくらになりますか?

漢方ブレンドは1回あたり300〜500円なので、月間客数を掛けるだけで算出できます。月30名なら約9,000〜15,000円、月100名なら約3〜5万円が目安です。機材と違って毎月発生するコストなので、仕入れ先の価格と供給の安定性は開業前に確認しておいてください。


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執筆:よもぎ蒸し専門店 MUUSU
恵比寿・自由が丘・飯田橋・池尻大橋の都内4店舗で黄土漢方よもぎ蒸し専門サロンを運営。本記事の単価・原価・回転数は、直営店の実運用データと自社製品の実仕入価格に基づいています。専門店型(4ブース)の初期投資額・家賃・人件費・その他固定費・平均単価はいずれも直営店の実数値です。ケースA〜Cはモデルケースであり、いずれも実際の収益を保証するものではありません。平均単価は出店エリアによって変動します。

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